馬肉について(栄養素) 

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馬肉について(栄養素)

馬肉について栄養素についてなども含め少し説明しますと、馬肉は別名「桜肉」とも呼ばれています。それは、馬肉にはミオグロビンという赤色色素が多く含まれるため空気に触れるときれいな桜色になることと、馬肉の切り身がサクラの花びらに似ていることから桜肉と呼ばれるようです。
馬肉は牛豚鶏などの畜種の肉より、低脂肪、低カロリー、低コレステロール、低飽和脂肪酸、高タンパク質なお肉なのです。肉の中でも屈指のヘルシー食品です。
馬肉のタンパク質は牛肉や豚肉の2倍以上含まれているのに、脂肪分はわずか牛肉の約5分の1で、カロリーは牛・豚肉の約半分しかありません。よく低カロリーであるといわれているラム肉でも豚肉とあまり変わらないようです。実は馬肉は鶏肉のササミと同じくらいとってもいいくらいヘルシーな肉なのです。馬肉は食物アレルギーの原因になりにくい消化の良いタンパク質です。また馬肉のタンパク質にはペプチドという成分が多く含まれています。少量でも充分なタンパク質が補うことができます。ですから食欲の落ちたシニア犬にも最適ですし、ここ近年アレルギーのワンちゃんたちが増えていますがこのような場合にもおススメの食材であるといえます。
ミネラルも豊富で、牛肉や豚肉の約3倍のカルシウムを含んでいます。鉄分はヘム鉄が豊富で、ほうれん草やひじきよりも多く含まれており、豚肉の4倍・鶏肉の10倍あります。ビタミン(A・B12・E)も豊富で中でもビタミンB12は牛肉の約6倍も含まれています。
グリコーゲンも豊富に含まれています。グリコーゲンは、動物性の多糖類の一種で、ブドウ糖に変化しエネルギー源として凄く大切な役割をしています。そのグリコーゲンの含有量が、牛が674mg、豚432mg、馬2290mgと馬肉は他の食肉の3〜5倍も多く含まれています。馬肉を食べると体が温まるといわれているのはこのグリコーゲンの働きかもしれません。
馬肉はビタミン他、鉄分、亜鉛、マグネシウムといったミネラルなどの栄養素がこのように豊富に含まれています。アミノ酸にいたっては20種類がバランス良く含まれています。
更に注目すべき点は、馬肉の脂質には不飽和脂肪酸が多いのが特徴です。不飽和脂肪酸は魚等に多く含まれている脂質です。
馬肉には健康に欠かせない必須脂肪酸であるリノール酸、α-リノレン酸、オレイン酸等の不飽和脂肪酸が牛肉や豚肉に比べてバランスよく豊富に含まれています。これらの脂肪酸は容易に解けるため体内に蓄積されにくいといわれています。
特に牧草を中心とした餌を与えられた馬の脂肪は少く、特に善玉コレステロールの不飽和脂肪酸(リノレン酸・リノール酸)が多く含まれています。但し、サシを入れるために穀物肥育されている馬の肉は飽和脂肪酸が多くなるようです。
更に馬は牛や豚などと違い、体温が5〜6度高いので寄生虫が住みつく心配がありません。そのため添加物やホルモン剤のような薬物を使ったりしていません。そういった背景からも馬の身体自体がとてもキレイであるということです。現在、食肉の中では馬肉が最も安全な食肉といえるでしょう。
但し、アミノ酸は熱に弱いために火を通してしまうと違うアミノ酸に分解されてしまいます。ですから、極力生のままの馬肉が栄養面的に最適であるといえます。そのうえ生食の利点は酵素が生きているということです。酵素は消化を助ける働きをしていますし、体内に必要な栄養素を運ぶ大切な役割もしています。
しかし、この酵素は48度前後で破壊されて死滅してしまうので、加熱すると生肉の持つ酵素が破壊されてしまいます。ですから愛犬に馬肉を与える際にも極力火を通さず生肉のまま与えてください。安全な馬肉ですから安心です。馬肉はこのように栄養分が豊富な上、カロリーが低いので犬の食餌に最適なお肉ではないでしょうか!
馬肉の栄養価 や成分につきましては下記をご参照下さい。

馬肉の栄養価や成分につきましては下記をご参照下さい。

エネルギー 110Kcal 水分 76.1g
タンパク質 20.1g 脂質 2.5g
炭水化物 0.3g 灰分 1.0g
カルシウム 11mg リン 170mg
4.3mg ナトリウム 50mg
カリウム 300mg マグネシウム 18mg
亜鉛 2.8mg 0.11mg
カロテン 微量 ビタミンB1 0,10mg
ビタミンB2 0.24mg ナイアシン 5.8mg
ビタミンC 1mg
グリコーゲン含有量(100g中)
2,290mg 674mg 432mg

(科学技術庁資源調査会編「五訂日本食品標準成分表」より引用 可食部100g当たり)

このように、馬肉は犬にとっても非常に優れた栄養食なのです。

サプリメントは犬の病気を治す薬ではありません。